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2024/02/16

コラム

ロッドが主導権の掌握を後押しする。初冬の大分豊後水道エリアで楽しむショアジギング。

ロッドが主導権の掌握を後押しする。初冬の大分豊後水道エリアで楽しむショアジギング。
秋から冬は青物を狙ってショアジギングが楽しみやすい季節。盛期とも言えるこの時期に大分県の豊後水道エリアに挑むのが、インストラクターの松岡豪之だ。その手には新しくなった「コルトスナイパーSS」。今回は、軽さを維持したまま、前作よりもパワーアップしたという調子設計のこだわりと共に、ロッドの使い心地やファイトのコツなどについて解説していきたい。

激流が特徴の大分豊後水道エリア。実はまだこの釣り場のポテンシャルは広く知られていない。

松岡さんが訪れたのは大分県の豊後水道エリア。ここは大分県と四国の愛媛県の間を流れる海域で、激流とも言える速い潮の流れが特徴の釣り場である。時期としては12月の上旬で、青物が狙いやすいシーズン。宮崎県在住の松岡さんにとっては、アクセスしやすく馴染みのある釣り場とのことだ。

また九州には青物を狙うメジャーな釣り場として、長崎県や鹿児島県もある。これらの県は、ショアジギングが好きな方にとって聞き馴染みのある釣り場で、雑誌やTVで見たことのある方も多いと思う。しかし今回の大分県の豊後水道エリアは、まだあまり注目されておらず、知られていない場所の多い隠れた名スポットとも言えるだろう。「釣り場としての違いこそあれど、ベイトの種類や魚の習性などは基本的に玄界灘と大きな違いはないですね」と松岡さん。「ターゲットが青物なので、潮のタイミングと魚の活性を見極めて投げていきたいですね」ということで、早朝より港に集合して15分ほど船を走らせた後に沖磯へ到着した。

大分県の豊後水道エリアに挑む松岡さん。朝マズメの時合に備えて足早に準備を進めていく。

大分県の豊後水道エリアに挑む松岡さん。朝マズメの時合に備えて足早に準備を進めていく。

期待高まる朝マズメ。サイズの小さなルアーをパワーのあるロッドで繊細に操る。

天候としては生憎の小雨であるが、程よく海面が荒れているので魚の活性も高まると松岡さんは考えた。そんな中で準備が整ったら、まずはダイビングペンシルで状況をチェックしていく。このときの松岡さんの動き方として、一箇所に留まって投げ続けずに、2〜3投したら足場を変えて次の場所を探る。さらに反応がなければ、また足場を変えて広範囲に反応を探るということを繰り返していた。

そして次第に周囲が明るくなってくると足元にはギラギラとした魚が確認できるようになった。「生命感が出てきましたね、これはアジかな。」とのことで、期待感も高まっていく。さらにダイビングペンシルに反応が得られなかったことから、すぐに今度はルアーをポッパーに変更した。そのポッパーは「コルトスナイパー ロックポップスリム 140F ジェットブースト」。喰わせを意識して小さめのサイズ感で狙ってみますとのことで、また最初の足場から釣り場をチェックしていくことにした。

ダイビングペンシルに反応がなかった所でルアーを変更。140mmと小型の青物用ポッパーで狙う。

ダイビングペンシルに反応がなかった所でルアーを変更。140mmと小型の青物用ポッパーで狙う。

同じ場所にとどまらず広範囲に探る松岡さん。時にはポイントを適度に休めながら釣ることも大切だ。

同じ場所にとどまらず広範囲に探る松岡さん。時にはポイントを適度に休めながら釣ることも大切だ。

ポッパーを操作する時のコツ。強烈な引きにも握りやすいグリップがサポート。

松岡さんなりのポッパーを使うときのコツとして、ポッピングさせた後の泡の中に、なるべくルアーが残るようなイメージで操作しているという。これは喰い気の立った青物が、ルアーを完全に捕食してヒットするまで見切らせないようにするのが狙いだ。「特に今回のコルトスナイパーSSは軽くて操作しやすいので、小さめのルアーも繊細に操作しやすいですね」とのことで、ロッドの軽さも実感している様子。

こうしてルアーを軽快にポッピングさせていると松岡さんから興奮の高まった声が聞こえてきた「魚が後ろに付きましたよ!付いてる。まだ付いてる。よし喰った!」と警戒心の高い魚を狙い通りヒットに持ち込んだ。その直後、力強い引きの手応えが松岡さんの手元に伝わってくる。しかし、そこはロッドのパワーにも充分に余裕を持たせてある「コルトスナイパーSS」。足元まで寄せると、魚はさらに力強く突っ込もうとするが、Vホールドフロントグリップを握って支えていると、ロッドの反発力でしっかりと魚が浮いてきた。こうしてキャッチしたのは5kgクラスのヤズ。朝マズメの絶好のタイミングを狙い通りにものにした、見事な1匹であった。

ポッピングさせていると後ろに魚影が。しつこく追わせて警戒心の高い青物を狙い通りにヒットさせた。

ポッピングさせていると後ろに魚影が。しつこく追わせて警戒心の高い青物を狙い通りにヒットさせた。

キャッチしたのは5kgクラスのヤズ。ロッドのパワーにはまだまだ余裕があると松岡さん。

キャッチしたのは5kgクラスのヤズ。ロッドのパワーにはまだまだ余裕があると松岡さん。

パワーアップさせた理由とは。主導権を掌握するために。

今回の「コルトスナイパーSS」は前作よりもパワーをアップさせているのが特徴だ。この理由について松岡さんは「魚とのやり取りにおいて主導権を握りやすくなります」とのことで「この主導権を握れるかがキャッチ率に影響してきます」と教えてくれた。特に根が荒くラインブレイクの可能性が高い場所での青物とのやり取りは、多少なりとも強引なやり取りが必要な場面が出てくる。この時、しっかりと力を込めて魚の頭を自分の方へ向かせられるかが勝負の分かれ目になるとも言えるだろう。

さらにやり取りの中で主導権を握れることで、自分の意図した方向に魚を誘導しやすくなるというメリットも生まれる。これは魚を取り込む際などのやりやすさにも影響してくる大切な要素と言えるだろう。この力と力の真剣勝負が青物とのやり取りにおける醍醐味であるが、中にはやはり力に自信が持てない方も少なくないはずだ。そんなときはこのロッドに搭載されているVホールドフロントグリップがサポートしてくれる。またこの軽さを重視した設計は、長時間の釣行において疲労を軽減することにも役立つだろう。

前作より少し張りとパワーを強化してあるのが新しいロッドの特徴。やり取りの中で主導権を握りやすいようこだわった。

前作より少し張りとパワーを強化してあるのが新しいロッドの特徴。やり取りの中で主導権を握りやすいようこだわった。

釣り場を休めながら投げることの大切さ。ベイトを必要以上に散らさないことが大切。

幸先よく1匹をキャッチした後、松岡さんは引き続き「コルトスナイパー ロックポップスリム 140F ジェットブースト」で様子を確かめる。このときもやはり同じ場所には投げ続けず、足場を変えながら広範囲にチェックしていた。このこだわりについて松岡さんは「魚は思っている以上に水中からルアーを見ています。特に今は時合なので下手にスレさせないようにヒットさせて行きたいですね」とのことで、より確実に釣果を伸ばすためのこだわりについて教えてくれた。

「時には投げ続けることも大切ですが、今は投げ続けるとせっかく岸際に集まってきたベイトが散ってしまう気がするので、程よく休めながら広範囲に探っています」とのこと。そしてこの狙いが見事に的中し、同じ流れで同クラスのヤズをキャッチした。「これだけ狙いがはまると楽しいですね!」ということで、気分も高まってきた所であったが、しだいに雨脚が強まったので、この日は午前中でストップすることにした。

狙いが見事に的中してさらにヤズを追加。時合を見事ものにした瞬間だった。

狙いが見事に的中してさらにヤズを追加。時合を見事ものにした瞬間だった。

さらに小型のルアーでヒラスズキまで。繊細さとパワーが魅力のロッドを使いこなす。

その翌日。再度同じ時間帯に磯へ乗って「ロックドリフト 100F ジェットブースト」でサラシをチェックするとなんと1キャスト目でヒラスズキが喰ってきた。「いかにもな感じがしたので、確かめずにはいらせませんでした!」とのことであったが、今回の「コルトスナイパーSS」は軽さを重視した設計のお陰で、時には少し趣向を変えた楽しみ方もできる。

こうして2日間の大分県での釣行は終了となったが、この豊後水道エリアにはまだメジャーでない様々な沖磯があり、魚影も濃厚。さらにはこの場所ならではの激流を攻略するという、時合を意識したテクニカルな要素も持ち合わせている。今後のさらなる可能性と未知を開拓する楽しみを求めて、今後はぜひ大分県の豊後水道エリアにも注目してみてほしい。

2日目の実釣でヒラスズキをキャッチ。ミノーでサラシの中を繊細に探ってヒットさせた。

2日目の実釣でヒラスズキをキャッチ。ミノーでサラシの中を繊細に探ってヒットさせた。

時には趣向を変えた楽しみ方ができるのは軽さを重視しているからこそ。新しくなったコルトスナイパーSSの性能を充分に確かめられた釣行であった。

時には趣向を変えた楽しみ方ができるのは軽さを重視しているからこそ。新しくなったコルトスナイパーSSの性能を充分に確かめられた釣行であった。

プロフィール

松岡 豪之 (まつおか ひでゆき)

[インストラクター]

地元宮崎を中心に九州全域をカバーするソルトゲームのエキスパート。その活動範囲は日本国内に留まらず、強靭な肉体とタフなメンタルを武器に日夜ビッグフィッシュを追い求めている。バイタリティに富むフィッシングスタイルから"鉄人"の異名を持つ。

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