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ナブラとは?
発生しやすい時間・場所・攻略方法を解説

ナブラとは?発生しやすい時間・場所・攻略方法を解説

ナブラとは

ナブラとは大型の肉食魚に追われた小魚が海面に追い詰められ、逃げ惑う状態のこと。元々は漁師が小魚が群れた状態のことを「魚群(なむら)」と呼んでいたのが語源とされている。波を立てて小魚が海面を逃げ惑う様は海面が沸騰しているようでもあり、ナブラが湧く(湧く)と表現されることもある。

ナブラが起こるということは、海面下には大型の魚食魚がいてまさに捕食しようとしている状態。目の前には追いつめた小魚がいて食い気はMAXまで高まっているので、釣り人にとっては絶好のチャンス。非常に釣りやすいシチュエーションといえる。

沖で発生した青物(ハマチ)のナブラ

沖で発生した青物(ハマチ)のナブラ

同じような状況を表す言葉にボイル(沸騰)という用語があるが、ナブラが小魚の群れ(の状態)を表すのに対してフィッシュイーター(魚食魚)が捕食している様子を表した言葉。ボイル音(捕食音)のような使い方もするが、いずれにせよ魚の活性が高くなっている状況なので、タイミングを逃さないように釣ろう。

堤防の近くで起こったハマチのボイル

堤防の近くで起こったハマチのボイル

ナブラに海鳥が集まって鳥山ができることもある

ナブラに海鳥が集まって鳥山ができることもある

ナブラが発生しやすい時間帯

ナブラが発生するのは、小魚やそれを捕食する肉食魚が回遊していることが前提となり、肉食魚が捕食するために小魚を追う必要がある。とくに小魚の動き、それを追う肉食魚の動きが活発になる朝夕のマズメ(日の出、日没前後、薄明薄暮の時間帯)は、ナブラが発生しやすい時間帯と言える。とくにブリなどの青物は朝マズメに1日の約7割のエサを捕食するというデータもあり、早朝は活性が上がりやすくナブラも発生しやすくなる。ただ、必ずしも早朝を中心としたマズメだけに発生するわけではなく、日中に発生することもある。

ナブラはマズメに発生しやすいが、いつ発生するかはわからない。継続する時間もさまざま

ナブラはマズメに発生しやすいが、いつ発生するかはわからない。継続する時間もさまざま

エサとなる小魚が回遊していなければナブラは発生しない

エサとなる小魚が回遊していなければナブラは発生しない

季節的にはプランクトンや小魚の回遊が多い海水温の高い時期に発生しやすい。ただし、太平洋沿岸や宇和海など、年間を通して海水温が高めに推移する海域ではプランクトン、小魚も多いためこの限りではない。

ナブラが発生しやすい条件としては、潮汐(潮回りや干満によるタイミング)も関係している。小魚が捕食しているプランクトンは潮の流れが緩いほど浮きやすい傾向があり、潮回りの小さいときや潮止まり前後などのタイミングになると小魚が浮いたプランクトンを捕食しやすくなる。すると、小魚を捕食する肉食魚も小魚を海面に追い詰めやすくなるためナブラが発生しやすくなると言われている。

潮がぶつかってプランクトンが溜まりやすいような場所など、ナブラが発生しやすいポイントはあるが、実際にいつ発生するかは予測が難しく、ナブラが出て釣りやすい時間にも幅がある。海面の状況や海鳥の動き(鳥の群れがナブラに突っ込むなど)などに注目してチャンスを待とう。釣行回数を重ねて経験を積めばある程度、予測の精度も上がり、釣れるタイミングをつかめるようになる。

夜間、イワシなどの小魚は大型魚を避けて漁港内や湾内、サーフの浅場に入ってくることが多い。その群れが沖へ出て行く朝マズメに周辺でナブラが発生しやすい

夜間、イワシなどの小魚は大型魚を避けて漁港内や湾内、サーフの浅場に入ってくることが多い。その群れが沖へ出て行く朝マズメに周辺でナブラが発生しやすい

ナブラの攻略方法

1.まずは届くルアーで狙う

ナブラが発生する場所はさまざまで、足元近くのこともあれば、はるか沖合というケースもある。ルアーが届かない場所だと近寄ってくるのを待つか諦めるしかないが、キャストで届く範囲内であれば、そこまでの飛距離を確保できるルアーで狙うことが前提となる。魚の活性が高い状態なので、届きさえすれば高確率で釣ることができる。ただ、このときに注意したいのがナブラの中にルアーを投げ込まないこと。とくに重いメタルジグや大きなプラグでナブラを直撃してしまうと、大きな着水音で青物の群れが一瞬で沈んでしまったり、群れが散ってしまったりすることがある。ナブラの沖側や進行方向の先にキャストしてナブラの中を引いてくるようにしよう。

まずはナブラまで届くルアーで狙うことが大切

まずはナブラまで届くルアーで狙うことが大切

ナブラ直撃はNG! 沖や進行方向へ投入しよう

ナブラ直撃はNG! 沖や進行方向へ投入しよう

2.表層付近からテンポよくチェック

ナブラが発生したら、届く範囲であればすでに付けているルアーをキャストすることが大切。いつ止まるかはわからないので、釣れるときに確実に仕留めることが重要だ。このとき、肉食魚はエサの小魚を海面まで追い詰めているため、もちろん狙うのは表層付近。基本的にはタダ巻きでいいが、メタルジグならジャークなどのアクションを入れてもよい。青物狙いの場合は速めのリトリーブやアクションでスピーディーにチェックするのが一般的。表層付近で反応が渋いようなら、下のレンジを探ったり、ルアーを変えて反応をうかがおう。

ナブラは表層を釣るのがセオリー。どんなルアーでもまずは表層を引いてみよう

ナブラは表層を釣るのがセオリー。どんなルアーでもまずは表層を引いてみよう

メタルジグで釣る場合、表層を滑らすように引いてくるのも有効

メタルジグで釣る場合、表層を滑らすように引いてくるのも有効

3.反応次第ではルアーを変えて対応

キャスティングゲームでは、空気抵抗が少なくて飛距離に優れるメタルジグを使用することが多く、ナブラが出ていればタダ巻きでヒットすることは多い。ただ、ベイトの大きさや数、潮の流れなど、フィールドの状況によってルアーへの反応は変わってくる。ナブラが出ているのにアタらない場合は、ルアーを変えてチェックすることも大切だ。

メタルジグ同様に飛距離に優れてナブラ撃ちで実績が高いのがメタルバイブで、これもタダ巻きで使用するとよい。比較的近くでナブラが発生しているとき、ベイトのサイズが大きいときは青物用のポッパーやペンシル、ミノーなどが効果的。ベイトが極端に小さいとき、他のルアーを見切られるときなどは、スピンテールジグにしか反応しないケースもある。ナブラが長く続いているときにしばらく投げて反応がないようなら、異なるルアーをキャストして対応しよう。

基本は表層を釣るが、反応が悪ければ下のレンジもチェックしよう

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時合は短いので集中して釣ろう

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ナブラ撃ちおすすめルアー

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